金魚の購入
水槽の設置が完了したら、いよいよ金魚の購入です。
「第2回 必要な飼育器具を調べる」に記載した水槽のサイズと金魚の数を目安に導入する魚の数を決めます。
ただし、最初は目安よりも少なめの数を購入するのがオススメです。
数を少なめにする事で水質の悪化を遅らせることが出来、スムーズに飼育を始められます。
その後、水の汚れる早さや金魚の状態を見て新しく魚を追加していきます。
「第3回 飼いたい金魚を探す」でどんな金魚を購入するか決めたと思います。
でも、ちょっと待ってください。金魚にも種類によって相性があります。
最初はできるだけ同じ種類だけで飼うか、「コメットと和金」、「桜錦と江戸錦」のように外見が似ている魚で揃えた方が安全です。
どうしても何種類も一緒に飼いたい場合でも次の点は守ってください。
コメットや和金のように胴の長いフナ体型の魚を他の体型の魚と一緒にしないことです。
当然、同じ種類でも大きさが全く違うものを一緒に飼うのは厳禁です。
お店で金魚を選ぶ時は次の事に特に気をつけましょう。
チェックポイント
●水は透明ですか?
水槽の水が白く濁っている場合は魚が調子を崩している可能性もあります。
また、青や緑の水は薬の色です。これも状態を崩していると考えられるため避けます。
ただし、コケで緑になっている場合はこの限りではありません。
●金魚のヒレや体が赤く充血していませんか?
比較的よく見られる症状です。治すのは難しくありませんが、買わない方がいいです。
●金魚の体表に白い点々はありませんか?
白点病の症状です。感染しますので、同じ水槽の魚はすべて買わない方が良いです。
●金魚の体表に寄生虫はついていませんか?
イカリムシやウオジラミが付いていないか入念にチェックしてください。これも1匹でも付いていたら同じ水槽の魚はすべて避けた方が良いです。
●エラの動きは左右同じですか?
片方のエラを閉じていたり、エラの動きが早すぎたり、開き方が大きすぎたり。
こういう魚はエラ病にかかっている可能性が高いです。購入は控えましょう。
購入して持ち帰った金魚はすぐに水槽に移してはいけません。
先に「温度合わせ」と「水合わせ」をする必要があります。
まず、袋に入ったまま水槽に浮かべ、20~30分程待ちます。(水槽の水があふれないよう気をつけてください。)
こうすることで袋の中の水温が水槽の水温と同じになり、金魚を移動したときのストレスが軽減されます。
次に、袋を空け、袋の中の水を半分捨てて代わりに捨てたのと同量の水槽の水を入れます。
この状態でさらに20~30分程水槽に浮かべ、金魚を新しい水になじませます。
最後に金魚を水槽に移しますが、この際袋の中の水は水槽に入れないようにしてください。
水槽に移した後もすぐに餌を与えず、2~3日様子を見てください。