金魚の飼い始めの注意
金魚の飼育で特に重要なのは、最初の1~2週間です。
飼い始めは特に次の点に注意してください。
●金魚同士のケンカがないか
特に別々の水槽に入っていた金魚を選んで購入した場合に注意が必要です。
金魚の場合は、他の金魚を追い回すような個体は少ないのですが、 ごくたまに気の荒い魚もいます。また、春先~初夏にかけてはオスの金魚が メスを追い回すというような事がよくあります。
最悪、追われる側が調子を崩し死んでしまうこともありますので、あまりに ひどい場合は容器を分けてください。
●金魚がエサを残していないか、エサは行き渡っているか
導入直後は環境が変わったストレスで金魚も食欲が落ちています。
最初の2~3日はエサを控え、魚が落ち着いてからエサを与えるようにします。
エサは数分で食べきる量を一日に1~2回程与えます。
はじめは少なめに与え、少しづつ量を増やしながらその金魚にとっての適量を確 かめてください。
できるだけ食べ残しが出ない量を与え、残ったエサは早めに取り除いてください。
エサの食べ残しは金魚の排泄物などよりもはるかに水を汚す原因になります。
また、金魚にはエサを取るのが上手いものもいれば下手なものもいます。
全部の金魚にエサが行き渡っているかチェックしてください。
●適度な水替えを
水槽で金魚を飼う場合、水替えは多すぎず、少なすぎず、適度に行う必要があり ます。
水替えが多いと金魚にとってストレスにもなりますし、バクテリアが減少するこ とでかえって水が汚れやすい水槽になってしまいます。
水槽の大きさ、金魚の数、エサの量などにもよりますが、1~3週間に1度くらい の頻度で部分水替えを実施します。
部分水替えは次の手順で行うのがオススメです。
部分水替えの手順
1.エアーポンプなどの電源を抜きます。
2.灯油ポンプなどで水槽の水を1/4くらいバケツに移します。
3.フィルターのろ材(スポンジなど)を取り出し、1.で取った水で軽く揉み
洗いします。
4.スポンジを戻します。バケツの水は捨ててください。
5.水槽の水をさらに1/4くらいバケツに移し、捨てます。
6.バケツに水道水を入れます。お湯を追加するなどして、水槽の温度と同じ温
度になるように調整してください。
7.バケツに塩素中和剤を入れます。(固形中和剤の場合は溶けるまで待ちます)
8.金魚に衝撃を与えないようにゆっくりとバケツの水を水槽に移します。
9.エアーポンプなどの電源を入れます。
ろ材を水道水で洗わないことと、新しく入れる水(温度と塩素の中和)に気をつけて 水槽の水を半分~2/3程度交換できれば問題ありません。
慣れてきたら自分のやりやすい方法を考えてみると良いと思います。
また、砂利を敷いている場合、砂利の隙間に溜まった汚れを取り除くため、数ヶ 月に1度、全水替えを行う必要があります。
全水替えは次のような感じで行ってください。
1.エアーポンプなどの電源を抜きます。
2.灯油ポンプなどで水槽の水を1/4くらいバケツに移します。
3.フィルターのろ材(スポンジなど)を取り出し、1.で取った水で軽く揉み
洗いします。
4.スポンジを戻します。バケツの水は捨ててください。
5.水槽の水をさらに1/4くらいバケツに移します。
6.水槽の金魚をすくい、バケツに移します。
7.水槽の砂利をかき混ぜ、中に溜まった汚れと共に水槽の水を吸出し、捨てます。
8.水槽に水を溜め、金魚の入っているバケツと水温が同じになるよう調整しま
す。水槽に塩素中和剤を入れます。
9.バケツの金魚を水槽に移します。
10.エアーポンプなどの電源を入れます。
砂利の汚れがひどい場合は、7.で水槽に水を追加し吸い出す作業を繰り返し行います。