東錦(あずまにしき)
◆東錦の歴史◆
東錦昭和6年、「三色出目金(キャリコ出目金)」と「オランダ獅子頭」の交配により、横浜の金魚商の加藤金蔵氏が作出し、「東錦(あずまにしき)」と命名したのは東京金魚錦鯉販売購買組合の組合長の高橋鉄次郎氏だと言われている。
かつてはらんちゅうに次ぐ愛好会の数を誇ったほどの人気の品種。
現在広く流通している丸手オランダ体形の東錦は、主に愛知県の弥富で生産されている。
金魚の池飼いが一般的だった頃は、「関東東錦(本東錦)」と呼ばれる日本古来の長手の東錦が主流であった。
→写真:東錦
◆特徴◆
交配した品種の特徴を色濃く受け継ぐ金魚で、体型はオランダシシガシラ、体色はキャリコ柄(赤・白・浅葱色が入り混じったモザイク透明鱗)。
頭に赤色が入っている個体は、一般的に評価が高いとされている。
また関東型東錦とは、現在流通している体色に赤が多く入った丸手東錦とは間逆のタイプで、体は長手が重宝され、頭に赤が入り、体色は浅葱色で、前がかりのきいた尾鰭に入る黒色の蛇の目模様が良しと言われ愛好会などで大事に系統を維持しています。