江戸錦(えどにしき)
◆江戸錦の歴史◆
江戸錦らんちゅうと東錦との交配により得られたもので、モザイク透明鱗性のキャリコ体色をしたらんちゅう体形の品種である。
二代目秋山吉五郎氏により作られた品種で、産地名に因んで『江戸錦』と命名された。
二代目秋山吉五郎氏が改良に着手したのは戦前だったそうで、戦後BHC(殺虫剤)の使用を間違えて、その当時の魚を全滅させ、1951年に再び改良に着手、背ビレを持つ東錦と背ビレが欠如したらんちゅうの交配によって出現する背ビレをなくしていく作業は、背ビレが欠如したものが劣性であるため長い年月と確かな選別淘汰を必要とする気の長い作業を要するのである。
→写真:江戸錦
◆特徴◆
1967年の採卵で得られた稚魚はモザイク透明鱗性のものが7割、背ビレが欠如したもの5割を超えて出現するようになったと言われている。
今なお、交配が進められ、作られているのである。
良魚は、一般的には入手するには、金魚専門店などに限られている所があり、珍重されている。良魚に出会えたなら、1匹ずつでも入手して、観賞しながら雌雄が揃うのを待ち、是非とも優れた江戸錦を仔引きして頂きたい。