らんちゅう
◆らんちゅうの歴史◆
らんちゅう 日本が原産といわれています。
「和金」から背びれがなくなって肉瘤もない「マルコ」という金魚が改良されたもので、江戸時代末期から明治時代にかけて瘤のついたらんちゅうが作り出されたといわれています。
→写真：らんちゅう
◆特徴◆
らんちゅうは、「金魚の王様」と言われ、価格、愛好家、品評会等、全てを総合して金魚の最高峰に位置しているといわれる品種です。
体型の特徴としては、背びれがなく、頭部に肉瘤があり、尾びれが水平についている、などがあげられます。
品評会では、泳ぎ方も評価のポイントとされています。
◆アドバイス◆
らんちゅう程、値段に巾がある品種も珍しく、下は数百円、上は数十万円、中には100万円を超えるものもあります。
安いものならホームセンター等で簡単に入手でき、それらで入手したものは自宅の水槽で気軽に飼う場合の金魚であり、育て方も比較的容易です。
但し品評会を狙うとなると話が違ってきます。金も労力もふんだんに使わなければなりません。そこまでしても賞に辿り着けない場合が殆どで、夢半ばで断念する人も多数います。尚、賞を獲っても賞金はなく、名誉のみを求めて全国から名人と呼ばれる人達が集まります。
そういう世界には興味がないとはじめは思っていても、飼ってみると情が沸くのは勿論、自分の可愛がってるらんちゅうを他のと比べてみたいと思うのが人間というもの。そこかららんちゅうの世界にどっぷり填ったという人が大勢いらっしゃいます。
らんちゅうは本来、上見の品種ですので、水槽で飼ってる人は夏の晴れた庭先にでも白い洗面器を出して、上から眺めて風情を味わって欲しいものです。